不登校って
市の教育委員会の教育方針説明会とやらに、頭数の一人のつもりで行ってきました。
進学予定先中学校と、同じ校区の別の小学校合同の会です。
PTA会員ならだれでも参加していいことになっていますが、何分平日の夕方、好んで参加する人はあまりいなくて・・・・(私も去年はその一人だったんですけど)。座っているのは何かのお役で、見知ったような顔ばかり。
市でとりくんでいる重点項目の一つとして不登校・いじめがあげられていました。この市内でも小中あわせて数十名が不登校になっているようです。スクールカウンセラーや相談室の設置について説明されていました。
不登校の原因について聞きとり調査した結果、「無気力」というのが多かったそう。
おそらく本人に聞いてもほんとのところは本人にすらわかってないんだから、聞き取りってのもなあと思いました。
「原因は無気力が多いっていうけど、その裏にいじめが隠されているんじゃないか」と問う方もいたりで、先生方も辛い立場というか、苦労されているのが垣間見えました。
不登校とひとくくりにしているけれど、一人一人事情も違うでしょうから、学校教育を抱えながら学校や教育委員会がどうにかするなんて手ぬるいことでは到底良い方向にむかうってことは無理じゃないのかなと、ちょっと絶望的な気持ちになりました。
最近は一見何不自由なく育った青少年によるいろんな事件があるので、不登校もひっくるめて、子供のいろいろな問題は学校だけでなく、家庭に大きな原因があるんだという考えは徐々に一般化しているような気はします。
でもそうとわかっても、家庭は他人がおいそれと手出しできない領域になっているのでどうしようもないですね。私もそうでしたけど、「あなたの育て方に間違いがあるのよ」って言われて「ええそうなんです」って素直に聞ける人はまずいないでしょうから。
子供が学校に行けないのは、もちろんいわれのないいじめが原因の事もあるでしょうし、生まれ持ってのその子特有の原因というのもあるのかもしれませんが・・・・うちのような例を始め、親がそうさせている事例がたくさんあることは案外と知られていないように思います。というか、学校の先生からは口が裂けても「ご家庭のせいでは?」みたいなことは言えないでしょうからね。親の対応次第ででこんなことになる例もあること、みんなに知っておいてもらいたいと切に思います。そうすることで、私や息子が経験したような辛い思いをする人達が少しでも減ってくれたらなと思うのです。
とはいえ、私もこうしてブログの中で書くことしかできませんが。
今日もどこかで子供とバトルしているお母さん、そんなに言わなくても大丈夫なのよと、飛んで行って言ってあげたいですけど・・・心の中で祈るばかりです。
市の取り組みの話ですが、行政で取り組んでくださるのはよいことですが、相談すれば行けなかった子供が学校へ戻れるんだ、自立できるんだというはっきりした話は聞けませんでした。何も一から立ち上げなくても、既にこうして何十人もの子供を再び元気に学校へ送り出している素晴らしい先生がいらっしゃるのに・・・幅広く民間へも目をむけて教えを請うくらいの事はしてもいいんじゃないのかなってちょっと言いたくなりました。
でも仮にそうなったとしても先生もお忙しい身なんだから、ちゃんとそれなりの待遇でお迎えして頂きたいものです。とかく行政は上から目線なので心配になりますね。
| 固定リンク
| コメント (6)
| トラックバック (0)
最近のコメント