伝えることに苦労する
~不登校を一度経験した子どもは、休んだ事のないお子さんよりも休む事(前のような性格にもどること)へのハードルが下がっています。親の育て方のまずさから、学校へ行けなくなったうちの息子のような子どもにとっては、学校へ戻れてもまだまだ成長するまでに親の上手な関わりが必要だということは忘れてはいけないですよ~
うちの主人は優しい人です。声を荒げて怒ることは今までもほとんど見た事はありません。私も自分自身のあり方も家のことも自由に思うようにさせてもらってきました。
でもその分、子どもに対しても「何も言わない」父親であったと思います。「まだ子供だから~そのうちわかるから~」という考えのもとに、どんな行動でも全て受け入れることができる人でした。
それがいい場合もあったと思います。子どもには子どもだからと大目にみてやる寛容さは必要だったと思います。私にはそういう部分が足りなかったので。。。。
でも、残念な事に主人もしてはいけないこと、制止しないといけないことにも何も言わず、子どもの無理な要求も疑問を持つことなく飲んでしまっていたりと、甘やかしとの境界をはっきり区別することができませんでした。
その結果として、当然のように子どもはそれはそれはわがままに育ちました。
息子が不登校になってからは先生からいろいろ教えていただく中で、主人にも少し頑張ってもらって『強いお父さん』になってもらえるよう、耳を傾けてもらうこともできるようになりました。
禁止する、制止する部分を主人に担ってもらえるようになったことで、私の荷物が一つ減り、私は私のやるべきことに集中し、子どもに対しての自然な愛情を取り戻すことができたと思います。
私を支えてもらえた事で、主人にも心から信頼をもつことができるようになりました。
だんだん子どもは落ち着き、何より学校へ休まず登校し、いろいろなことができるようになってくると、日常はあまり主人に頼らなくても流れていくことが多くなりました。
それとともに少しずつ、主人が何も言わないことが増えました。
外食で子どもが勝手な行動をしても、迷惑な態度をとっても、しないといけないと言われた事に不満を持ってどたばたしていても・・・。
「さっきのははっきり言わないといけなかった~と思うんよね」
「別に言わなくてもいいんじゃないか。ほうっとけばいいよ。」
主人のいない時間の子どもの様子も、もちろん報告はしてきましたが、どうしたらよかったかと深くつっこんで最後まで話しあうことはありませんでした。
私も子どもと楽しく過ごせるようになったことで、だんだんと仕事で忙しい主人とわざわざ話すことが億劫になりました。主人の時間は尊重してあげようという気持ちもありました。動かなくてもできるだけ問わないで目をつむっておこうとしました。
でも先日ご指摘をうけたことで、これはやっぱり伝えておいたほうがいいなと思って話したとき、あまりにも他人事のような受け答えをされ・・・後から情けなくなって泣いてしまいました。
私が感情的になってしまったので、「何をごちゃごちゃ考えるんだ、そうやってぶちまけていることの方が子どもに悪いだろ」と。
「子どもにはあれこれ言わなくていい。ほうっておいてもいずれできるようになるんだ!」
主人の役割はもちろんのこと、母親の私がやっている会話のいろいろ(共感やIメッセージ、禁止することなど)が私達の子どもにはとても大事で必要なことを忘れてしまったの?
何だかあれこれ考えてやっていることがまるで必要のないことのように言われ、何とも言えない気持ちになりました。
落ち着いてから考えてみると、
あまり話す時間をとろうとしなかったことは、直接主人を非難していなくても、ないがしろにしていることと同じ事だったのかもしれません。それはそっけない態度として伝わっていたことでしょう。
そうやって私が離れてしまうことで、主人はいつのまにかもう何もしなくていいと誤解するようになってしまったのかも。
主人にはこうしてくれたらなと望んでいる事は今もあります。
子どものためなんてかまえたことでなく、単に可愛い時期の子どもと接することをもっと楽しんでくれたらいいのになって思います。今の時期だからこそできる関わり方もあるし、それによってより多くの事が子どもに伝わると思うから。
ただその部分は主人が自然にそうしたいと感じて、主人のやりたいようにやってくれることが大事ですから、そうなってなくてもそれは仕方のないことなのでしょう。
そうわかろうとしてもときにそれが歯がゆく思えることもありました。私が毎日の何気ない会話で子どもと接する時間を大切にしている事、言葉かけ一つでも子どもは変わることもっと良く見て、今の時間の大事さに気がついて欲しかった。
それらが主人とあまり話す気持ちになれなかった原因だと思います。
でも、最初に先生に教えていただいた大事な役割だけはこれからも絶対に担っていってもらわないといけないこと。
私が努力を怠るとこんなふうになってしまうんですね。
子どもとの関わり方も考えないといけないですが、私の場合はまず主人との関わり方を常に気にかけていないといけないようです。
そのためにはまずは私から感謝の気持ちをもって接する事・・・結局は初心にかえるってことなんでしょうね。
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