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荒れていた頃4-できないと言いながら-

ムシキングを許さないことで、一歩前に進み始めました。しかし、オスカーの要求はそれだけにはとどまりません。日常生活の細かな事一つ一つに問題がありました。

とにかくオスカーが何に対しても強い態度でででくるので、感情的になったり、出来ないと言いながら根負けしてやってしまうという事もたびたびでした。

5月中旬のある日

8時
当時の住まいでは洗濯の度に洗面台に取水用ホースをつけはずししていました。
オスカー「顔洗えんやないかー!」
「洗濯しているときは仕方がないでしょ。」→×不満がでている。○:「洗濯のときは無理よ」
母(ホースをはずしかける)→× ○:無理なんだからはずさない。

オ「早く!!はずして!」
母「・・・・」(はずす)→× ○:はずさない。

8時半

母「朝ごはんトーマを送っている間に食べといて」
オ「食べ物は何?」
母「サンドイッチ」
オ「ィえー!!!(不機嫌)」
母「それしかないのよ」→×母の不満の感情がでている。
オ(TVを見続けている) 母(でていく)

9時15分

母帰って食べていない食事をさげる
オ「おなかすいたー」
母「食卓で食べて」
オ「お母さ~ん(大声)」
母「はい」
オ「食べたいから持ってきて」
母「こっちで食べて」
オ「えー!!!」

居間に出てくる。しばらくごろごろして過ごしている。

オ「お母さん」
母「はい」
オ「おなか空いた」
母「そう」
オ「お母さん、あーうーわー」
母「・・・・・」
オ「お母さん、聞いてんのか!!」
母「聞いてる」
オ「さっきから言ってるだろうがぁ」
母「なんて?」
オ「持ってきてって!お腹空いたからもってきて!」
母「ここには持ってこられないよ。食卓で食べて」→×提案。○:「食べなさい」
オ「ここじゃない!僕に渡してくれたらいいんだ!!あーわー(泣)」
「できないよ」→○
オ「なんで!!!なんで!!」
母「ご飯は向こうで食べて。食卓もう使えるんだから。」
オ「もってきて。もってきて」
母「できないって」→×あくまで冷静に言うこと
オ「いいから~持ってきて!!」(泣く、わめく、すがりつく、ひっぱる)
「持ってくるのは赤ちゃんだけよ。病気の時と・・・。大きい人は歩いて行くのよ」→×言い訳のようです
オ「いいから」
母「お母さん、用事ができないよ・・・今日一回だけよ。→× 持ってくるのは」→×
オ(すがりついた母からはなれる)「うえっうえっ(泣)」
(お盆をバンッと音をたてて)→×
  (オスカーの近くの床におく)→×

小さい時から自分では子どもにいつもだめなことはだめだと怒ってきた(叱ってきた)つもりでした。でもそれはいう事を聞かない息子への感情的な怒りが大半で、息子の行動は許すことになっていました。

ノートに書く事で、結局は子どもに甘く、ずれている自分の姿がよく見えました。

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不登校初期」カテゴリの記事

コメント

あ~~~、わかります~~
こういう状況 懐かしくもあります。
書いてくれてありがとう。
最後は私もイライラして物に当たる、よくやってました。
いいかげんにしてよって言いたくなります。
でも、こんな娘に私がしたんだ、根気強く正しい対応をしなければと、必死に感情を抑えて冷静になるよう頑張りましたよ。

子どもに甘く、ずれている自分、本当にそうでした~。
厳しくしてたつもりが感情的に怒りをぶつけてただけ。
未熟だったなと思います。

投稿: ayami | 2009年4月13日 (月) 15時23分

ayamiさん

あー同じように感じてこられた人がいるのは心強いものですね。コメントうれしいです。ノートの中にはゆらゆら揺らいでいる自分がいて何とも言えない気持ちになりますから。
昔子どもが小さかったときはいつも「私だって頑張ってるのよ、でもわがままを言うのよ!」っていらだっていたように思います。
当時抑えきれずに感情的になるたびに自己嫌悪でしたが、してしまったことは仕方がないですよ。わかればいいんですよと常に前を向かせてくださる先生がいらっしゃったので頑張れたかな。
そう思うとayamiさんが一人で自分を律してやってこられたのはやっぱりすごいことですね。

投稿: メリーベル | 2009年4月15日 (水) 09時58分

はじめまして。現在不登校克服真っ最中の5年生の男の子をもつ母です。メリーベルさんのブログに出会い、つい先月までの息子の状況と同じで、「うちの子だけじゃなかった・・」と心の負担が、少し軽くなりました。
今年1月頃から行き渋りだし3週間程不登校・・・その時のわがまま&暴力・暴言は本当にひどいものでした。うちの子の執着は、デュエルマスターズのカードです。
我が家は母子家庭で、母一人子一人(祖父母が同居ですが)で、仕事は休めないし、物凄く追い詰められました。
今は、五月雨&母子登校で、少しづつ学校には行けていますが、まだまだ不安定です。私の過保護&過干渉が原因だったことも認識しています。エンカレッジのU先生とも、お電話でお話ししたんですよ。我が家の状況も心配して下さった上で「とりあえずHPで紹介している書籍やブログを参考にしてみて下さいね。」とアドバイスされ、ただいま試行錯誤しながら、独学しています。また、ブログ拝見させていただきますね。また、なにかアドバイスがあったらよろしくお願いします。

投稿: なーさん | 2009年4月15日 (水) 10時52分

なーさんさん

来ていただいてありがとうございます。
同じような状況だったとのこと、それをお母さんお一人で抱えてこられてさぞ不安だったとお察しします。五年生の男の子ですから、腕力も相当強かったことでしょう。なーさんさんがいろんな面で追い詰められた状況が容易に想像できてしまいます。
そんな中でも少しづつでも学校へ行かれるようになったのは、なーさんさんの頑張りがあってこそだと思います。

私のブログを見つけてくださってエンカレッジに相談してくださった事、本当に嬉しく思います。
お母さんが変わろうとされれば、必ずお子さんは変わる事ができますよ。あせらずに向き合われていってくださいね。
私も自分の経験したことが少しでもお役にたつよう書いていくつもりなので、また是非のぞいてみてください。

投稿: メリーベル | 2009年4月15日 (水) 15時00分

私もそうでした。
「やらないよ」「いけないよ」「自分でやってよ」等と言っておいて、
グズグズ言われると面倒で、
子どもの言いなりになっていました。
そのくせ、全身で「怒り」を表していたりする。
「何でよ・・」等と、ブツブツ不平不満を口にしながらということも多々ありました。
親業でいう「偽りの受容」というものですね。
こういう親は「子どもにとって一番やりにくい親」だと書かれているのを読んで、
ハンマーで殴られたように感じました。
子どものためにと思ってやってきたことが、
実は子どものためになっていなかった、成長のチャンスを奪っていた、苦しめていた・・・
このことに気づけたのは、もしかしたら一番の収穫だったと思います。
今は私も子どもも随分楽になりました^^

投稿: メロディ | 2009年4月16日 (木) 11時54分

メロディさん

>そのくせ、全身で「怒り」を表していたりする。
全身でってまさにその通りでした。私はため息もよくついていたんですけど、「ため息は何か言うよりも不満が伝わりますよ」と先生に釘をさされたことがあります。
オスカーは感受性の強いタイプだったから、私のような親でさぞやりにくかったことと思います。
それが一生懸命やってのことだから、そこがまた悲劇だったんですけど。認めるのはとっても辛かったけど、メロディさんと同じで認めることができてよかったです。

投稿: メリーベル | 2009年4月16日 (木) 17時27分

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