荒れていた頃3ーわがままを聞き入れないことー
ふすまを蹴破られた翌日です。この日は昨日の電話でのアドバイスに従って、きき入れられないことにははっきりできないと伝え、その後いくらごねられようが折れないで、沈黙で答えるようにしているようです。また、はっきりと言わないことには先読みをして提案しない点で少し会話に気をつけるようにしています。
5月中旬某日
昼
12:30
オスカー「お母さん」(自分の部屋から)
母「はあい」
オ「言えない事がある」
母「そうなん」
オ「そうなんじゃなくて!言えない事」
母「言えないことならわからない」
オ「わかっているだろ」
母「言えないのにわからないよ」
オ「お母さん、わかってるはずだ!」
母「何だろう」
オ「ムシキングしたい!」
母「ムシキングか、それはできないな」
オ「もうーおかあさん!!(顔色変わる)」
母「もう連れて行ってやれへんわ」
オ「も~う、お母さん~あアアアアアア」(暴れだす、自分の部屋に戻る)
母「・・・・・・」
オ(わーわーぎゃーぎゃー激しく暴れだす)
オ「お母さん~なんで~なんで~あアアアアア」
母「お母さんも良く考えて、やっぱりもうできないなと考えたのよ」
オ「あああああああ、お母さん!!ああああああ」
母「はい」
オ(足をふみならして近づいてきて)「お母さん!!」
母「はい」(台所で洗い物をしながら)
オ「なんでか!なんでか!」
母「なんでって?」
オ「さっき言っただろうがぁ」
母「さっきって?」
オ「自分で言っただろうがぁ」
母「もうやっぱりさせられないって考えたの。そんなに毎日たくさんするのはおかしいでしょ。だからもう連れてはいけないのよ」→×少しならいいことになってしまいます
オ「あーお母さん!!」(バシバシ母の腕を叩く・下から母を睨みつける
)
母「痛いわ~」
オ(ドスドス、たたく、暴れる
)
「あーお母さん、ぎゃあー(叫ぶ)」
(ソファを押し、カーペットをぐしゃぐしゃにし、キック。ソファをたたいたり、上にとびのったり。)
オ「お母さん、きいてんのかー!!!」
母「はい」→× ○例:「お母さんはもう聞かないよ。」(離れる)
オ「なんで”はい”しか言わんのかー!”はい”は聞き飽きたんじゃー!」
母「・・・・・」
オ「お母さん、聞いてんのか!」
母「はい」
オ「”はい”はもういいって言ってんだろうがあ」
母「・・・・・」
オ「うえ、うえっ、わーわー(泣)」
オ「洗い物なんかしてんじゃねー。聞いてんのかー!」
12:50
母「聞いてるよ」
オ「お母さん」(ソファをドスドス)
母「ん」
オ「んじゃねえ!お母さん!」(ドスドス)
母「ん」
オ「あーもう!あああああああ(泣)」(ドスドス、ドシドシっ、ドカドカ)
母(うつむいてじっとしている)
オ「お母さん」
母「うん」
オ「あああああああ」
しばらく「お母さん」以下を繰り返し
13:20
オ「ぎゃーもおーう、お母さん来てー」
母「はい」(部屋へ行く)→× ○:はいと言わない&行かない。
オ「お母さん」(壁紙をばりばりはがす)
母「ん」(うつむいてじっとする)
オ「もーう」
オ(だんだんよりそってくるひざまくらし、母の手をさわる。
母(下向いたまま)
オ(おとなしくなり手を触り続ける。ひざの上で絵本を見始める)
母(思わず泣いてしまう)
オ(母の手をさわりながら、寝転がってねてしまう)
午後 学校から帰った友達に誘われ、遊びに行く。
夕方
オ「今日なんでムシキングさせてくれなかったん?」
母「もう昼に言ったとおりよ。もうさせられないと思ったからよ」
オ「ふん!」
翌々日もう一度同じようにムシキングをねだりますが、この日と同じように認めなかったのでそれ以降はここまで激しく暴れることはなくなりました。とはいえ、物欲も我慢できないこともこれで終わったわけではなく、この先も似たような訴えは繰り返されます。とにかくこの頃は毎日が「忍」の一字。オスカーがわかるまで何度も同じような対応を繰り返すのです。
我ながら、ノートを読むだけでとても疲れてしまいます。
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コメント
子供とのやりとりは、文字にするとこう言えばいいのにとわかるのですが、その渦中は子供の対応に目一杯で、なかなかうまくいきませんよね。(これは、我が家のことですが)
添削してもらうと、そうか!とわかるのですが、実際に子供相手に言葉がでてくるようになるには、なかなかです。メリーベルさんも乗り越えてこられたんですね。
投稿: ちゃろ | 2009年4月 1日 (水) 20時17分
あー、ほんとに同じようなことしてたんですね。
会話の仕方も添削のされ方も同じで...違うのはムシキングってところくらいですかね。
それまで聞いていたわがままを受け入れられない事を伝えるには、こういうやりとりを繰り返ししなくてはいけなかったのですよね。
特に子どもが強く執着していることは出来ないと言われても簡単には引き下がらないので大変です。
同じ言葉の繰り返しをノート何枚も使って書いて膨大な分量になってしまったこともありました。
あの頃には、今のように落ち着いて会話できる日が来ることは想像できなかったです。
今はまた、次女に対して実践中です。
投稿: ふらわぁ | 2009年4月 2日 (木) 02時47分
ちゃろさん
そうですね。問題が多いときは会話の一つ一つに
緊張してました。普通のご家庭ならすぐにいい効果が
でるだろうことでも、ここまでこじれた場合には
そういうわけにはいかなかったですし。
>実際に子供相手に言葉がでてくるようになるには、なかなかです。
私は子どもに対して何度言っても同じ失敗をすると
不満を持っていましたが、これで自分の方がもっと
覚えが悪いことが身に染みてわかりました。
どんなことでも、何度も同じ事を繰りかえしてこそ、自分のものになるのですね。
ふらわぁさん
子どものタイプが似ていたみたいですね。
>子どもが強く執着していることは出来ないと言われても簡単には引き下がらないので大変です。
きっと幼い頃には執着してもさすがにここまでは
なかったはずですよね。それを長年かけて認めて
しまうとこんな風になるーというよくない一例
になってしまいました。
当初、見た事のないような形相で暴れ始めたので、
愛情不足だと悩みましたが、それは見当違いでした。
それが早くにわかって本当によかったです。
今でも小さい頃からやりなおせたらいいなと思う
こともあります。次女ちゃんは幸せですね。
投稿: メリーベル | 2009年4月 2日 (木) 16時25分
オスカー君にトーマ君、HNがあると書きやすくていいですよね。私も前から考えていたHNがあるので使ってみようかな^^
ふすまの件や今回の壁紙はがしといい、大変でしたね。。ウチの息子も相当暴れて攻撃してきたり壁などをぶち抜いてましたけど、U先生が「○○(息子)の攻撃はかわいいもんですけどね」と仰っていたことがわかったような気がします(ゴメンなさい^^;)
それでいて、甘えてくるんですよね、そんな仕草や行動が息子ととても似ています。
今まで聞き入れていた事を180度変えて対応すること、まさに「忍」だったことと思います。
私も100円200円だからいい、その場をやりすごせればいいと思っていた母ですから、そんなことではないということがわかってよかったです。
投稿: かれん | 2009年4月 2日 (木) 20時35分
かれんさん
今だから公開できる感じです。ちょっと前までは
親子ともにそれぞれひどいなあと思ってノート
みるのがいやでした。
当時は暴れるのもいやだったけど、何より暴言には
いたく傷つきました。なのに暴れたのが嘘のように
ひどく甘えるし。
そういうことにすぐ感情的になりそうで、それを
我慢するのもまたしんどかったです。
100円200円がつみかさなって、ほんとにえらいことになっちゃいました。
HN、ぜひつけてみてくださいね。私はまだ違和感
を感じてますが。メリーベル・オスカー・トーマって
長年の愛読漫画からとったんですけど、会話の関西弁
がどうにもあわない気が。漫画の美しい少年達の顔
がちらつくんです。せめてアジア系の漫画にして
おけばよかったです^^;
HNつくのを楽しみにしています。
そうそう、かれんさんのブログのコメントしたとき
名前入れ忘れててごめんなさーい!
投稿: メリーベル | 2009年4月 7日 (火) 20時01分