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2009年6月の2件の記事

水泳記録会練習

昨日くらいから昼間、家にいても暑くなってきましたー。動くと大量の汗(^^ゞで参っちゃいます~

学校では水泳の授業が始まってます。こちらでは梅雨入りはしたものの、毎日絶好のプール日よりが続いています。去年も書いたかもしれませんが、ここらへんでは7月の終わりに市の水泳記録会があるので、各学校とも希望者にむけて放課後にも特別水泳練習(特水)というのがあります。

四年生から参加できるのですが、オスカーは五年になって重い腰をあげました。そして今年は、いよいよトーマが四年生になり、「俺もやってみたい」といっていた念願がかなうことになりました。

トーマはオスカーとは違って運動はあまり得意ではありません。本人も何をやっても兄のようにはいかないことを何かにつけ思い知らされてきた様子。だけど去年からこの特水にむけてスイミングに行き始めました。一年やればもしかして平泳ぎくらいまで泳げているだろうという彼の楽観的予測はあえなく裏切られ、まだクロールを何とか泳げるかどうかというところです。(スイミングって泳ぎをゆっくり丁寧にきざんで教えてくれるところのようですね)

特水初日が終わって帰ってきて~

ト「お母さん、おれーなんか特水、続けられるかどうか自信ないんよなー」

母「そうなん?」

ト「はい、バタ足で50メートル、次はクロールで100mとかって次々あって、疲れるんよ。今日なんかはオスカーが後ろからおいついてきて抜かされてさあ。途中あがって見とったんよ。」

母「そうやったん。しんどかったんや」

ト「しんどいというか・・・俺クロールしかできないし、平泳ぎって言われたらどうしていいか」

母「ふーん、平泳ぎもせなあかんのやー。」

ト「スイミングはなかなかそこまでいかんし、あー俺どうしたらいいんかなあ」

母「うーん、絶対泳がないといけないの?」

ト「絶対ってことはないけど、できんかったら犬かきでもいいみたいだけど、余計進まんし」

母「進まんかったらどうなるん?」

ト「どうってどうもならんけど・・・格好悪いというか、恥ずいんよー。みんなみてるから、あーあいつ遅いわーって感じになるやんか」

母「そっかー、ちょっと格好悪い気がするんやね。気持ちはわかる」

ト「俺、どうすればいいん?」

母「そうやねえ、どうするかなあ」

ト「どうするかじゃなくってさあ、考えてー」

母「うーん、難しいなあ。トーマはどうしたいんよ?」

ト「やめることはできないやろ。プールから上がっていると恥ずかしいし、泳いでもかっこ悪い。あーだからどうにもできないから、悩んでるんよー」

母「そっかー・・・」

悩んでいるトーマには申し訳なかったですが、ちょっと一安心。しんどいからもうだめだ、辞めたいってことではなく、みんなについていきたい気持ちがあるからこその悩みだとわかったので。

トーマは体も細く、オスカーとは違って何でもすぐにできるということはありません。でも親バカ?かもしれないけれど、トーマはやりたいことをこつこつやる持続力だけはオスカーなんかの比じゃないと思っています。

始まってから一週間ほどたちましたが、ここまで休むことなく続いています。毎日、俺今日もみんなより遅かったなどとこぼしていますが、発言は結構前向きです。

「今日は俺、一回もプールからあがらんかった。全部何とかやったんよ」

「今日はタイムをとった。弘明(同級生)に負けたけど、50m泳いだ」

「今日は平泳ぎもタイムを測った。まあできんけど何とかやった」

一つ一つできたことを報告してくれる顔はちょっと誇らしげです。

とちらは、へえ、よくやったね。50mも泳げるようになったんや。平泳ぎもできんけどやったんやね・・・と相槌をうちながら嬉しい気持ちで話を聞く毎日です。

一ヶ月後にはどれくらい泳げるようになってるかなー夏休みに泳ぎに行くのが楽しみになりました。

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四つのスイッチ

昨日何気なくテレビをつけたら、エチカの鏡という番組に目がとまりました。幼児英才教育の特集のようで何とも衝撃的な映像が・・・

保育園で園児がいっせいにブリッジしながら進んできたり、逆立ち歩きで競争していたり、跳び箱(10段くらいかな)をみんなぴょんぴょん跳んでいったり。
かと思うと別の時間には、文字の練習や掛け算・割り算に一生懸命取り組んでいたり、楽譜も見ずに何曲もピアニカを吹き鳴らす。一人二人ではなく、全員がそうですから、何ともすごい光景でした。

ここの園長さんである横峯吉文(横峯さくらの叔父さんだそう)さんは、「ヨコミネ式」の幼児教育法というものを考案され、このような教育を続けてこられているそうです。

そのヨコミネ式の考え方とは、「子どもとはやる気さえひきだせばいろんなことができるから、こちらはそのやる気のスイッチをいれてあげるだけ」。

そのやる気の四つのスイッチとは・・・

1.子どもは競争したがる
かけっこや跳び箱、など、必ず順位をつけること。競争心を刺激するだけで、できたときにはやる気がさらに増し、またできなければ悔しさを感じ、自分から何とかしようと動き出す。

2.子どもは真似したがる
例えば、音楽の時間には簡単な音から、先生の音を聞いて弾いた通りにピアニカを鳴らすなど。それだけの繰り返しで絶対音感がみにつき、耳で聞いた音楽を奏でられるようになる。

3.子どもはちょっとだけ難しい事をやりたがる
子どもは簡単だと飽きる。難しすぎると嫌になる。でもちょっとだけ難しい事はよろこんででやる。
例えば字をかくことなら、「あ」からではなく、横棒、縦棒から始まって・・・「ノ」とか「エ」とか単純なカタカナから、最後は一番難しい「あ」や「む」のひらがなを練習するように文字を並べてやると、自分でどんどん練習して学んでいく。

4.子どもは認められたがる
できたことを認めてあげること。それで「次もまた頑張ろう」と思う。

氏は、教育とは「教えることではなく、子どもがやりたいと思えることを提示してそれを子どもが自分でやる環境を作ることで、もっている能力をどんどん引き出すこと」(私がまとめたもので放送のままではないです)というような主旨のことを話しておられました。

最初はこの園児達は一体どうなっているんだろう?といういぶかしい気持ちで見ていましたが、横峯さんの話を聞いて最後は大いにうなづく自分がいました。

氏が幼児教育を考えるにいたったきっかけというのが、開園当時、ベテランの保育士さんとラジオ体操をする園児をみて「ラジオ体操なんかやって子どもは面白いのかなー?」と感じたことだったとか。もっと子どもの目が輝くような教育をしたいというのが原点になったそうです。

四つのスイッチっていうのも、そうやって子どもを良く見ているからこそだなと思いました。
自分でも日常生活にああ子どもってそうよねと思うところがあります。競争とか真似とかそういう部分は大人からすると「あー子どもって面倒ね」って感じるところでもあるけれど、この人のようにその部分に寄り添って環境を整えてやれば、何ら大人の考えを押し付けることなく、子どもが楽しんでいろんなことをやっていけるんだなと思いました。

子どもが幼児の頃、いろんなことをさせないといけないとあれこれと子どもに押し付けてきた私。もちろん子どもに毎日楽しくすごしてほしいの一心ではありましたが、肝心の子どもが何をしたいと思っているのか、どの方向を向いているのか、については全く目を向けていませんでした。そしてどんなことでも教えることが大事なんだと思っていました。

不登校を経た今は、子どもが考える事によりそって支える道を歩んでいるつもりですが、最近は親として干渉しないようにしつつ、何かプラスに働きかけることもできるのかなーなんて考える事もあります。

もううちの子ども達は園児でもないし、テレビのように絶対音感とか運動能力とか、そういうわかりやすい能力の開花を求めるつもりはありませんが、我が家の日常生活の小さい事にでもこの四つのスイッチは役に立つように感じました。

今ちょうど、ノエルさんがご紹介されていた「思春期の子どもの心のコーチング」を読みながら、これまで私も心がけてきた(つもりの)共感し寄り添い、信頼を築くことの重要性はもちろん、それより一歩ふみこんで(長男ならもう数年後に)社会に出るための準備ができるよう、家庭でできることについて考えています。

上手くまとまりませんが・・・・この番組をみてさらに、我が子はもう幼児ではないけれど、まだ親の私にやれる事もあるのかなと考えさせられた気がしています。

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