さよなら不登校
上野剛先生の著作、「さよなら不登校」 です。(って、今サラ感大ですみません)
四月に東京で開かれた家庭教育推進協会のセミナーにはちょっと遠すぎて行けなかったので、発売日にAmazonで買いました。(近所の本屋さんも覗きましたが置いてなくて・・・・残念です。)
読んだ感想は、「これが自分のときにあったら、あんなにどきどきせずに安心して電話相談できたし、カウンセリングにも余裕で行けたんだけど~」です。当時の私が知りたかったと思える情報が詳しく書いてありましたし、先生のお人柄かな~実は不登校児の親にとってはガーンと思わせられるような厳しい事も優しい文章にくるまれていて読みやすいと感じました。
私は不登校に関してあれこれとネット検索をしているうちに、エンカレッジのHPをみつけて、あっ!と思って電話した口です。
でもやっぱりどきどきしましたね、最初は。どんなふうに言われるか怖かったのもあります。怒られたりしたらどうしようとかね。それに申し訳ないのですが、ネットの情報って良いものとそうでないものが混在してますから、エンカレッジがきちんとした機関かどうか、その真偽を自分の目や耳で確かめるまでは、すこーし身構えていたというか、ここが変なところだったらどうしようという不安な気持ちもありました。(先生、すみません)
電話相談をはじめてすぐに、すごい先生だ!と信頼申し上げてはいたのですが、やっぱりその後の親の初カウンセリングのときはどきどきしました。当時は九州在住、子ども達を残すわけにも行かず主人は留守番で、私一人。本当に事務所、あるんだろうか~なんて心細く思いつつ、「大丈夫とは思うんだけど、ちゃんとしたところかどうかこの目で見てくるから」なんて、今から思えば失礼なことを言いおいて、九州から名古屋まで勢い込んで出かけたのです。
結果はもうご存知の通りです。想像以上の手厚い支援をうけることができました。
子どもの不登校に悩んでおられる親御さんはいろいろな本を読まれたり、いろいろなところに相談されたりしておられることでしょう。その中で聞かされる様々な意見にときに傷つき、ご自分を責めておられる方や疲れきっておられる方が多いのではないかと思います。
それにエンカレッジに相談しようと思っても相手のある事なので、受話器をとったり、メールを送るまでは敷居が高く感じたり、私が思う以上にえいやっと勢いがいるのかもしれません。(うちの場合はまだ不登校になりはじめて間がなかったですし、子どももまだ小さく、自分も若かったもので気力・体力もろもろの力が残ってたんですね)
ご本の巻末のブログ紹介欄に恥ずかしながら、このブログも載せていただいておりました。このご本が、誰か一人の専門家に相談したいと思うけど少し不安な方、どこかいいかわからない方、に向けての大丈夫だからという後押しになればいいなと思います。
以前、少しの間でしたが、ネットを通じて悩んでおられる親御さんと接する機会がありました。中には、このような復学支援はカウンセラーの訪問や交流を持つといった点で、よその人を好まない自分の子どもに合わないんじゃないかとおっしゃる方もいらっしゃいました。が、私はそれこそエンカレッジに限っては全く必要のない心配だと強く言いたいのです。
エンカレッジのすごいところは「子ども一人一人の性格にあわせて」対応していただけるところだと思います。正直なところ、うちも親の私達よりも先生方の方がはるかに息子の性格をわかって下さってると思います。だから、エンカレッジで支援していただくと、その子どものためにならないようなことは起りえないのです。
便利な時代になり、情報はたくさんあり、手に入りやすくもなっていますが、その中から「きちんとした」相談先に出会うことは結構難しいのではないかと思います。
一人でも多くの方がエンカレッジにご相談され、できれば本のタイトルのように不登校にさよならできることを願っています。
余談ですが、今月30日の大阪での家庭教育推進協会セミナーに参加する予定です
みなさん、よろしくお願いします~。
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コメント
上野先生の御本、私も今読んでいます。とても読みやすいと感じています。
メリーベルさんも、最初は緊張されたのですね。それが自然だと思います。もちろん私もね。
ネットで色々な情報が手に入るようになり、それが逆にどれを信じていいのかと迷う結果になっているように感じます。本当に自分の目で、耳で確かめてほしいですね。
でも、当時は九州からだったのですね。やはり距離的なもので躊躇されるかたもいるのでしょうね。
大阪セミナーで、お会いできますね。とっても楽しみになりました
投稿: ちゃろ | 2010年5月26日 (水) 22時05分
ちゃろさん
ちゃろさんもどきどきだったんですかー。
あのときの自分にはものすごい勢いがあったような
気がします。まだ下に幼稚園児もいましたから、いろ
んな意味で元気だったというか、猪突猛進だった面
もあります。
支援を受けた後もエンカレッジのような機関を知れ
ば当然みんな相談したくなるに違いないなんて安直
に考えてました。
でも実際はそんな簡単な話でもないんですよね。
私も中学生をもつ年齢になり・・・まあ少しだけ年
をとってくると、人に相談するというのはパワーを
要することなんだと思うようになりました。
今の私なら、果たしてあんなにすばやく動けたかは
疑問かも。
いろいろ迷った挙句にそれでも門をたたかれた方は
すごいんだな。そういう親御さんに愛情がない
わけないですと先生が強くおっしゃっていたのもわかります。
ちゃろさんはじめ、中高生のお子さんのお母さん方
はみんなすごいパワーの持ち主なんだなって改めて
思います。
お会いできるの、本当に楽しみにしています。
投稿: メリーベル | 2010年5月27日 (木) 10時24分
お久しぶりです!
大阪で会えるんですね!!!!
すご~~い!!
夢みたいです。
今日仕事で落ち込んでいましたが
メリーベルさんに会えると知り、
復活しました!
楽しみにしていますね~
気をつけてきてくださいね。
投稿: ふーみん | 2010年5月28日 (金) 00時26分
私はエンカレッジのHPを見てから実際に電話するまで1カ月かかっています。最初は地理的な問題もあり、もっと近くに同じような支援機関がないかなと回り道もありましたが、
やはりかけてみようと思ってもなかなか受話器に手が伸びず、結構崖っぷちに立たされて時にやっと勇気が持てたみたいな・・・でも、電話を切った瞬間から、そのままずっと迷わず歩き続けることができました。
不登校になり、最初はどうしていいのかわからない段階で、まずはスクールカウンセラーに相談となるのかと思います。そしてそのままカウンセリングを受けるだけで、ただ「待っている」だけの人。それで解決できないのなら、少しでも早い段階でこの本に巡り合ってほしいです。
大阪のセミナーに参加されるのですね。皆さまに会えるのも楽しみですね。是非、楽しんできてくださいね。お気をつけて~
投稿: ティカ | 2010年5月28日 (金) 09時16分
この間、近所の少し大きめの書店で探してみたら、「さよなら不登校」並んでいました。
嬉しくなってちょっと1cmくらい他の本より目立つように引き出しておいちゃいました。
私もメリーベルさん同様、エンカレッジのHPを見つけて、あっ!と思って電話した口です。
どきどきしたという記憶はあまりなく(忘れてるだけかな?)電話を切るまでの間にもう支援のスタートが待ち遠しい気持ちになっていました。
でも、本を読んでから電話をかけることが出来たら、電話でのお話ももっと理解しやすかったかもしれないな、とは思います。
今思えば的外れな質問もたくさんしていたような...
子どもの不登校で悩んでいるたくさんの方達にこのご本が届いて欲しいな、と思いますね。
大阪のセミナー参加されるんですね。
きっととても有意義な時間になることでしょうね。
いってらっしゃ~い。
投稿: ふらわぁ | 2010年5月28日 (金) 16時58分
ふーみんさん
私ごときのことで復活していだたき、なんだか、面映いですが・・・。お仕事、大変なのですね。
以前エンカレッジの親睦会のあったおりに、ふーみんさんから会いたいですねと言って下さっていただいていたので、ようやく今回、実現すること嬉しいです。
神戸には帰省してるのですが、大阪は久々なのでどんなに変わってるかな?ちょっとどきどき、ワクワクです。
よろしくお願いします~
投稿: メリーベル | 2010年5月29日 (土) 09時32分
ティカさん
ティカさんでもそうなんですね。相談してかえって気分的にマイナスになったらとか、相談しても果たしてそれが自分にできるかどうかなどと余計な事を考えだすと躊躇してしまいますね。とにかく人に話すと言うのは勇気が要ることだと思います。
>最初は地理的な問題もあり、・・・
エンカレッジ(FHEやペアレンツキャンプもですが)の支援地域が全国というのはすごいことですよね。どんなに遠くても先生方、来てくださいますから、ほんとにすごいフットワークですね。
>まずはスクールカウンセラーに相談となるのかと思います。
息子の中学でもスクールカウンセラーの相談日があって毎月案内がきます。中一ギャップなど、結構問題になっているようです。昔のように相談する人が誰もいないよりはずっといいと思いますが、相談してもよい手立てがなく、そこで行き止まりになってしまうと辛いでしょうね。
セミナーですが、エンカレッジの枠を越えての出会いがあるようなので楽しみしています。勉強になるといいなと思います。
投稿: メリーベル | 2010年5月29日 (土) 09時51分
ふらわぁさん
書店にあったんですねー。すばらしい。タイトルがずばりなので困ってる方が見たら絶対開きたくなると思うんですけど~。ぜひ置いてほしいですよね。
私は市で一番大きい本屋に行ったけどなかったです。藤本先生や水野先生のご本もないんですよ。菅原祐子さんや親業関係の本はあるんだけど。やっぱり人口も少ないのでそんなものなのかな。
ふらわぁさんも支援からもうだいぶ立ちますよね。うちも同じ頃だったのでもう五年くらいですか。私はそろそろ細かい記憶が薄れてきてる部分もあります(^^ゞ
もちろん勉強した事の初心は忘れてないつもりですが。
今回、セミナーに参加して講演を聞く事や、みなさんにお会いすることでこれまでの総まとめとこれからどうしていくかを考える機会になるといいなと思っています。
でももしかすると先生の顔見たら、涙腺が緩むかもしれません。(涙もろくなるのは脳の前頭葉の老化らしいですけどね)
小学校卒業→中学入学、想像以上にじわじわうれしく思っていて、ぜひこの機会にこの思いを先生とわかちあってこようと思います。って迷惑かもね
投稿: メリーベル | 2010年5月29日 (土) 10時05分
はじめまして。かのんと申します以前からブログは拝見しておりました。メリーベルさんのブログは会話が多く、うちも息子二人、娘一人なので、「あっ、この会話うちもあるわ」などと親近感を持ちながら読ませていただきました。
メリーベルさんも下のお子さんが幼稚園の時だったのですね。うちも、不登校の次男は小3,娘は年長でした。娘は川あそびが嫌だ。竹馬が嫌だと行き渋り、『この子も幼稚園にいけなくなるのだろうか。来年は小学校入学なのに』と泣ける思いで毎日を過ごしていました。
今は、元気に登校する子ども達の姿に多少つらいことがあっても、『あのときのあのつらさに比べれば‥』と思えるようになりました。
メリーベルさんは明日大阪に行かれるのですね。私は4月に東京に行ったので、今回は無理ですが、いつか関西にも進出したいと思っています
以前の記事になりますが、息子さんの「学級委員がめんどくさい」。これ、わかります。
私、小学校のころ児童会長やったんです。(クラスで一人ずつ候補をあげるのですが、最初に決まった子が泣いてしまったため、再度決め直し、私になったといショボイ候補だったんですけどね)これがうっかり当選したから大変で‥。何かあると「会長なのに」とか「おまえ会長だろ」中学に行ってから(二つの小学校から来るのですが)別の小学校だった子から「かのんさんって会長だったんでしょ、勉強もスポーツもできるんでしょ」って
『もう二度と全体の役はやらない』とその時に決めて、その後はクラスの役員くらいでした。中学の先生が、母に「かのんさんは、役を避けている」と言ったそうですが、私は、その時の気持ちを母に伝え、母も意見は言いませんでした。(もともと母は前に出るタイプではなく、私のことも親戚から「かのんは目立ちたがりだから」等という話を回り回ってきかされていたようなので)
きっと、息子さんも、自分の中で折り合いをつけ、どこまでやるのかを決めているのだと思います。(時々グチって発散しながら)
私は、役員の仕事は好きでしたが、それによってレッテルをはられたり、「だからこうあるべきだ‥」みたいのが嫌でした。
今も、小学校の役員をやらせていただいていますが、皆さん、いろんな価値観・考え方のある中で、「自分はまず、お母さんでありたいから、そちらの立場を優先する」ということを前提に活動しています。それが認められ、受け入れてくれる方々との活動なので、児童、学生だった頃よりもずいぶん楽になったように思います。(凹みもしますが)
長々とすみません。私、どこでも、いつでも長くなっちゃうんです
大阪、楽しんできて下さいね
投稿: かのん | 2010年5月29日 (土) 12時22分
かのんさん
コメントありがとうございます!
お話、興味深く読ませていただきました。かのんさんは物事を深く考えるお子さんだったんだなと思いました。息子の気持ちに共感してくださったことで、同じように感じる子どももいるんだなとわかり、改めて息子の行く末を黙って見守ってやりたい気持ちになれました。有難うございます。
私も実は学級委員やら、児童会やらいろいろやる子どもでした。でも思春期になるにつれ、かのんさんと同じように勝手に貼られたレッテルがだんだん邪魔に思えてきました。大勢の中の一人でありたいというような願望もあったように記憶しています。今は願いどおりそうなってしまいましたが・・・(^^ゞ。思春期とは複雑なものだと思い出しました。
今は小学校の役員をされているんですね。私も毎年のように何かやっています。小規模校なのに役の数が多いんですよねー。やってみるとほんとにいろんな考えの人がいて驚きました。役員である前にまずは子どもの親だというようなことはごくごく当たり前のような気がしますが、それがとおらないって場面もありました。
私も腹が立って嫌気がさすときもあるのですが、今は「今の自分にできることは気持ちよくやろう」ということをモットーに、肩の力を抜くようにしています。
息子さんが不登校になったのは三年生だったんですね。状況がうちと近いので様子は想像に固くないです。うちも二人とも今思うと幼稚園からして喜んで行ってなかったですから、何かがうまくまわっていないんだという予感はありました。子育てがいつも不安でした。
今は私も学校へ行っているだけのことが、最上の喜びに感じられて幸せだなと我ながらつくづく思います。
先日協会のセミナーに行ってみて、先生のお話を聞いたり、お母さん立ちと話すことでこれまでのことを思い出し、ふりかえることができました。これからはこうしてブログでも何でも、小さな事から学んだ事を伝えて行く事も大事だなと改めて思いました。
かのんさんとこうしてお話できることもその一つだと思います。
これからもよろしくお願いしますね。
投稿: メリーベル | 2010年6月 2日 (水) 01時49分