『男の子がやる気になる子育て』
前回、オスカーの成績がだんだん振るわなくなってきていることをちらっと書きました。宿題も少ないのか?家で勉強する姿はほぼ皆無。復学してからは勉強も本人の問題~というスタンスでやってきましたが、はてさてこれからも私は今のままでいいのかしらん?とちょーっと気になっていました。そんな折、本屋の子育て本コーナーでいろいろな本を順番にみているうちにみつけたのがこの本。
「男の子がやる気になる子育て~一歩踏み出す力を与えたい~」 (川合 正 著)
ダイレクトすぎるタイトルにあまり期待もせず最初の三ページほどを読んでみたら・・・結構いいかも!と直感し、そのあとも拾い読みしていくと、アイメッセージなどの聞きなれた用語もあり、「聞き方は20秒寄り道」とか、「ヤッター貯金」とか「話盗人にならないで」とか・・・興味をそそられて、即買いしました。ご参考に章タイトルあげときます。
第一章 よりよい親子関係を築くために
第二章 あなたの子どもがやる気になるとき
第三章 親子の悩みが消える魔法のコミュニケーション
第四章 子どもの成長を邪魔する言葉と口ぐせ
第五章 あと5分、子供の話を聞いてあげよう
第六章 男の子をタフに育てるということ
第七章 子供がもっと、伸びていくために
読み終えて・・・買ってよかったー今まさに私がとるとよいであろう対応をここにまとめてくれているように感じました。
著者は私立中学・高校の校長先生。勤務のかたわら、心理学やカウンセリングを学ばれ、「親と教師の学習会」をたちあげられて家庭教育においてよりよい親子の関係をつくることに力をそそがれてきたそうです。本からはこの年頃の子どもの心理を実によくわかっておられると感じ、それは本文中にでてくる生徒との会話にもよくあらわれています。
また、章の冒頭にはそれぞれの内容に即した生徒の詠んだ短歌が並べてあり、それらもなかなか本音が出ていて面白いです。
今日もまた勉強しようと思うとき 母がどなりてやる気がうせる(中1)
宿題の仕上がり気にするわが母の 声によく似るつくつくぼうし(中2)
お母さんお皿割っても苦笑い 僕が割ったら怒ってばかり(中2)
家につきほっと一息でてしまう やっと終わった今日の一日(中3)
親についての歌はどれもこれもちょっと苦笑いになっちゃいますね。
最後のはどの子も一日一日外で精一杯頑張っているんだなと、家にいる姿をみるとつい忘れそうになる事を思い出させてくれます。
肝心の本の内容をまとめるのは無理そう~全部ふむふむと思ったもので。一言だけいうなら、私は子どもの不登校経験から子どもの問題は子どもに任せて見守ることの大切さを学んだけれど、この本にはそれとともにもう一歩進んで、思春期の子どもが成長するために親は何ができるか、具体的にどう言葉をかけ、どう接すればいいかというようなことが書いてあるかなと思いました。
復学して以降も電話相談やセミナーなどで先生方から教えていただいてきたことに共通するものがあると私は思うのですが。
きっと中学生・高校生の男の子をお持ちの親御さんには最初から終わりまであますところなく、役に立つ内容だと思います。なまじ私が紹介するよりも読んでいただいたほうが手っ取り早いと思いますので、興味のある方は是非お手にとってみてください~。
(もしかしてどなたかがすでにご紹介されているかも・・・ですけどね。)
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