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初詣

あけましておめでとうございます

皆様もよいお正月をすごされたでしょうか。今回のうちのお正月は、結婚以来初めて年末から私の方の実家に帰省して過ごしました。大みそかには母と初めて一緒におせちを作り、楽しかったと同時に、主婦業10年以上でいまさらですが、おせち料理の再勉強にもなりました。

子供達はずっと祖父母とは離れて暮らしてきたのですが、生まれてからこの方、わりにまめに実家に帰らせてもらっていたので、あちこち連れて行ってもらったり、よく遊んでもらったりしました。なので実家では、自宅で過ごすのと同様、ゲーム三昧のテレビ三昧、だーらだら、ごーろごろで普段の素がでます。オスカーはこれまでも結構なわがまま、自分勝手ぶりを披露してきました。

今回の帰省では源平合戦に関係のある須磨寺や楠木正成が祭られているという湊川神社へ行ってみようと計画していました。中学になってのオスカーは、京都への修学旅行や学校での社会の授業で、日本史に興味がわいているようで、普段の雑談でもよくそのような話をしていました。帰省してから父とも何やら歴史の話をしていたようです。

でもいざでかけるとなると、やっぱりいつものオスカーがでて、それはそれは面倒くさそう。大みそかの須磨寺参りでは、こちらは予定を前もって話しているしと根気よく待つつもりでしたが、いつまでもごろごろして、なかなか動かなくて少しイライラ。もうオスカー以外は用意ができて待ってるからと伝えると、あわてて用意して何とか出てきました。出かけてからは普通に感じよく、楽しい時間を過ごせたのでまあよしとしました。

そして元日の昼すぎには湊川神社への初もうでに出発。ところが車で神社の前まで来ると、参道は人、人、人のすごい人出・・・・ゆっくりゆっくりと本殿へ向かって動いているようですが・・・・

「えー!すごい人ね!今日は暖かいからかしら?いつもより人が多いわ~おとうさん!。」と私の母。

「あーもおう!!!なにこれ!くっそ!信じれんしよー。くっそ。こんなん、もういややし。おれは行かんし。あーくっそ!・・云々」
母の声をきいて窓から外をみた途端、オスカーがひどく毒づき始めました。眉間にしわを寄せて、絶対に行きたくないと座席の後ろでのたうっている様子。

それを横目に車をとめて「まあ行ってみたらいいやん」と歩き始めると、後ろからぶつぶつ言いながら面白くなさそうに、嫌そうに、新年一発目の不機嫌をまき散らしながら歩いてきます。母が「私が人が多いって騒ぎすぎたから?」とオスカーを気にして、ほんと申し訳ない感じ。

私の父が先頭で参道の人ごみの列に入っていきます。そして神社の正門の前に来たとき、後ろから

「あーくそ!!!こんなところ行くのか!?あー信じれんしよーくっそ、死ねや!!!」

死ねや???これで私の堪忍袋の緒が切れました。くるっとふりむいて鬼の形相(だったと思う)で、

「あんた、さっきから何?いい加減にしときや!他の人みんな黙って歩いてるやろ、ほんまに恥ずかしいわ。元旦早々、縁起でもない悪態ついて!死ね?はぁ?誰に言うてるんや!!たいがいにしいやー!!」(あー言い過ぎたよ・・・)

「いや、それは誰ってわけじゃない。・・・・・。」

オスカーはくっそーって感じで顔をゆがめつつも、そのあとは黙ってついてきました。

少しずつ進んでいくのですが、入口を少し入ったところで先頭の父が横道にそれ、本殿ではなく、楠木公が祭られている場所へ直行しました。

そのあとはもう長々とつきあわなくていいとわかったからか、「これが楠木正成か~」とのたまって、率先して手洗い場で手を洗って、線香をあげて参拝し、写真を撮り、おみくじをひき、~とすっかりご機嫌でした。

家に帰ってから父と話をしたら、昨日オスカーと歴史の話をしたので神社に連れて行ってやりたかったことと、車の中でオスカーがすでに不機嫌だったこともわかっていたし、何より家族みんなが大変なので、無理して本殿にお参りしなくてすむよう考えていたと。
私たちに気をつかってくれてたんだね、お父さん。いつもありがとう。

そして、「オスカーはずいぶんしっかりもしたし、良い方に変わってきたように思うけれど、一緒にいる周りの人を気分悪くさせるような態度はやっぱりよくないな、まあ、もう少し、やな」と言われました。

私も父と同じように思います。ただ、今回の私の言い方は決してほめられたものじゃないですね。もっと冷静に伝えてやれればよかったんですが・・・死ねって言葉を使われて(普段から深い意味なく、単なる悪態として言ってるだけなのは知ってるんだけど、大病を患ってる父の前では言ってほしくなかったので)感情的になりました。

オスカーは学校では周りに気を配って結構頑張ってると思っています。でも素の自分がでやすい家族の前ではまだまだこんなところもあります。特に帰省ではこんな様子がよく見うけられ、いつも少しがっかりします。
弟のトーマだって家族でお出かけなんてもうそんなに乗り気じゃないんですが、ちゃんと家族の動きに合わせて一緒に行動しているのを見ると、余計に差を感じます。それはトーマが特別なんじゃなく、きっとトーマが「普通の子」なんだと思います。きっとオスカーの友達だってこれくらいのことで悪態をついたり、不機嫌になったりしないと思うんです。

こちらも家族だからといって決して無理じいしたり、無謀な行動計画はたてていません。なのでもう少し家族みんなの気持ちも考えて、行動してくれるといいなと思います。

今年もまた長い目で、冷静に付き合っていかねば~ですね。

そして特に私には、「冷静に」がキーワードですね。

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