要するに・・・ってことだろ?
学校では一学期に一回、生徒向けの個人面談があります。
前もって生活や将来の目標、卒業後の具体的な進路希望などをシートに記入してそれをもとに先生と面談するそうです。
「今日面談があって、面倒くさかったわー」
「そうなん。それはお疲れ。」
「俺はさ、将来の夢に○○(サラリーマン家庭からすれば特殊な職業かな?)と書いてて、進路希望のところにはA高校(普通高校)を書いていたら、将来の夢は○○なのに、どうして志望校はA高校なんですか?と聞かれたんよ」
「ふーん、まあそうかもね」
「で、○○を目指していても、まずは普通の高校を卒業してから大学や専門の学校で勉強しても遅くはないんじゃないか、それならここら辺では一番頭のいい高校に行ったらどうかと親が言いましたって答えたんよ」
「は???えー!!親が言いましたって言ったん?」
「うん」
「えーそれってどうなんかなーうーん。ちょっとお母さん、恥ずかしいなあ」
「まあまあ。大丈夫だろ」
「それにだいたいが、そういういい方はしてないと思うけど?。『○○を目指すのはどうしたらいいかはっきりわからないけど、高校でいろいろな基礎の勉強をするのも役に立たないことはないだろうし、そのあとの進路の大学や専門学校にはもっと専門の勉強ができるところがある気がする。』って感じで言わなかったっけ?」
「まあまあ~。だからそれは要するに、頭のいい奴がいくA高校に行くってことだろ?」
「・・・・なんか、変な感じにまとめすぎだよ、それ」
「まあまあ」
以前、学校で職業紹介の行事のときの話になり、いますぐ職業が決まらないならと、上のようなありきたり、かつ現実的な助言をしたことがありました。
正直、○○にはどうやったらなれるのか、私にもたぶん父親にもわかりません。オスカーもどうやったらなれるか彼なりに調べてはいるようだけど、まだまだ現実的な夢ではないように思います。進路だってまだよくわからないというのが本当のところみたい。
親の心の中には、決してA高校じゃなきゃダメと思っているわけではありませんが、できるならA高校を目指してほしいという願いはあります。ここは地方ですし、選ぶ学校の数ももともと少ないというのもあります。
世の中はきれいごとではなく、とくに組織だった仕事につけば歴然とした学歴社会であることは身に沁みますし、専門の勉強をしてないとなれない職業もあります。
でもだからといって学歴だけあったらいいわけでもなく、結局一番大事なのは人間力というか・・・そこらへんのことは口でいうのは難しいことです。それは、子供が成長する中で自分で感じ取ることであり、また自分がどう生きたいかということでもあるので、自分で考えることなんだと思います。
今回、こうやって子供の口から「それは~っていうことだろ?」とまとめられてしまうと、子供は親の考えを全部見透かしているんだなと思い、それでよかったんだろうか?と複雑な気持ちになりました。
もう、そうやって現実をみつめる年齢なのかな。
この先は、自分の夢や現実社会のことなどを自分でよく見つめて、親の助言には、縛られすぎない程度に、でも身近な大人の意見としてちょっと参考にしてもらって、進路を決めてくれることを願っています。
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