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2017年6月の2件の記事

2017年~この4年間であったこと④

高校には進級の壁があります。 再登校してから二週間たったあたりに担任の先生に個人面談をしていただきました

高2になってからの欠席日数はのべ二か月ほど。科目によっては欠課二か月半くらいで取得単位が足りなくなるものも出てきます。また進級するには、出席だけでなく、定期考査の点数や日々の課題など、進級のための評価にかかわるものも必要です。そのあたりを本人に説明して頂いたようです。

各教科の先生がオスカーが欠席した分を考慮してだす課題、定期考査の目標点数7割とか、かなり厳しい進級条件を聞いてどうなるかなと思いましたが、ここは案外とすんなり受け入れたようでした。厳しいながらも「まだなんとかなりそうだ」と思えたのかもしれません。

そのあたりからは登校も落ち着いてきました。

生活は、夜更かししたり、夜中にコンビニに行ってみたり、入浴したりなど、決してきちんとはしていなけれど許容範囲の生活をしていました。近道なんだけど、集合住宅の敷地内の結構高い柵をわざわざ乗り越えて通学するのは、私は嫌だったですけれど。。。。

家ではよく学校や生活上の愚痴を私に話してきました。オスカーにだけではなく、学校では先生方から「志望校や目標を持つように」せっつかれて、「そのためには今頑張らないと間に合わないんだ」といった話をされるそうで、「自分が遠ざけている部分を無理やりこじあけてあれこれ言われるから嫌だ」といった話をしていました。

高校に入ってからすぐのころからずっと「将来何もしたいかなんてわからない」とよく言ってました。なのでここまでなにも考えなかったわけでもないでしょうが、といって私にはどうすることもできないので、ただ話を聞いてやるだけでした。

そして二学期の期末テスト。 とらなければいけないと言われた点数の目安が高くてどうなのかなと思っていましたが、始まる前は「範囲があるからいけそうかも」などど言っていたのですが、案の定・・・テストの中日で朝、動かなくなりました。

父親に「今できることをやれ」などと冷静に話してもらいましたが、一日欠席。

それでひとつ単位が難しくなりました。担任の先生からの話ではもう一日休んでしまうともう一科目落としてしまうとのことで、崖っぷちに追い込まれてしまいました。

欠席した日にもう一度父親から「今、首の皮一枚でつながってること、学校に残りたかったら今日やれることをやるしかないこと。それでも行かないのだったらそれはそれで任せる。その場合は、この先どうするかまた自分で考えてもらうことになる。」といった内容の話をしました。

-クリアすべき目の前の壁が高すぎてとてもできそうにもないから嫌になる-の繰り返しです。どちらにいっても苦しかったり、不安がつきまとったりすることには終わりがないわけですから、本人はさぞ悩んだことでしょう。

親のほうも、学校をやめたらどうなるのかなという不安と、もし辞めても違う道を行くというなら見守っていこうという気持ちが交錯して複雑な心境でいました。

そして翌日・・・朝、学校へ出かけていきました。

何とか首の皮一枚でつながったのでした。

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2017年~この4年間であったこと③

この4年間であったことを思い出すために当時の相談メールを読み返すのですが、
これは本当に自分が相談したメール?と思うことがしばしば。

おおよそのことは覚えているつもりだったのですが、こんなことしたり、言ったりしてたんだ、よくやれたよなーと、まるでよそ様でのお話をみているような不思議な気持ちになります。

かなり辛くて、あまり深く思いつめないようにしよう、平常心を保とうとするあまり、嫌なことは忘れようとする機能が余計に働いていたのかもしれません。

本題に戻りますが・・・・修学旅行をきっかけにとりあえず学校へ戻ったオスカー。とはいえ、急に学校生活が楽しくなるはずもなく。。。


以降も日々の気分の浮き沈みがあり、不安定な感じでした。暴れるとか反抗的だとか、家族に迷惑になるようなことはなかったですが、本人がどうにも不安定。
二学期の間は週に1回、怪しくなる日がありました。

旅行明けの再登校初日からして「宿題ができてないからと休ませてくれ」と休み。あとは週に1回、体調不良やら、「おもんない」から「今日は無理」やら。

放課後はハイテンションで学校やそのほかの話をすることもあれば、うってかわってだんまりで部屋にこもってしまうこともあり。

このころのオスカーの気持ち、彼自身に説明してもらったわけではないですが、不登校になる以前から、「学校のすべてがつまらない、授業中ぼーっとしてしまう」などと折に触れ、話していたことがあります。

高2のころには、学校が求めるだけの勉強をしてこなかったために当然成績はどんどん振るわなくなっていってました。

「授業中にあてられて変な答えを言ったりして、みんなに笑われたりするキャラになってるん(笑)」と私に話したことがあります。そのときは私は心の中で(そういうキャラ設定でやっていくことにしたんだな、それならそれで楽しくやればいいわねー)と気楽に受け取っていました。

N先生からは以下のようなご指摘がありました。

~今までは順当に来たが、高校では勉強が思うようにならず、今のキャラも本当は納得いってなくて、嫌になるのが高じたから、休んじゃえとなったのでは。

かろうじて友達関係で何とか持っている感じ。高校がこんなに進学校でなければ問題なかったかもしれない。

とはいえ、本人にはまだ学校に気持ちがある気もする。が、進学校の学習進度についていけず、取り返すほどの勉強もできないって感じだから、不安定さはまだまだ続くだろう。

ギリギリ進級して、来年(高3)で受験となったときにいざどう考えるかってことになりそう。高校生は急にやる気が出ることもある。でもやらないかもしれない。それはそのときにならないとわからない。

親のできることは、その時々の様子をみて対応していくしかない。
最終的に本人がどういうことを言うかによる。


それはまだ先のことになるだろうし、その時に考えることになる。~


そして、N先生のその言葉通りの日々が続いていくのです。

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