家庭教育推進協会 関西セミナー
えー、既に先生方やお母さん方のブログにアップされておりますが、5月30日に家庭教育推進協会 関西セミナー初参加してまいりました。(いつも出遅れ気味ですみません。)
今回、水野先生に初めてお目にかかることができた事はとても嬉しかったです。ご指導はなかなか厳しいとのお噂は耳にしていましたが、ご挨拶で少しお話させていただいたかぎりではブログの「ぶにん先生」そのままの温かい先生だと感じました。
そして上野先生、藤本先生、西原先生~オスカーの支援で直接お世話になった先生方とは数年ぶりの再会となりましたが、どの先生もちっとも変わらないお姿で(私だけが年をとった感じ)、それどころか協会のことなどで精力的に活動されているパワーが体中からみなぎっておられたようにおみうけしました。
普段子どもさん達と接しておられるからかなー?先生方もれなく、みなさんお若いんですよね。
さてさて、肝心のセミナーについてですが、私なりの解釈や感想を交えて書いてみたいと思います。
«水野先生»
先生が力を注いでこられている「予防的な家庭教育」、この六年くらいの間の先生の地道なご活動により、徐々に学校や家庭で認知されてきているということ、この協会をたちあげるにいたるまでの並々ならぬ先生の熱意を感じさせるお話でした。
家族療法や訪問カウンセリングなどを通じた一人一人に向き合った活動だけでもすごいことなのに、さらに社会的な問題としてとらえられ、これを解決するために進もうとされるそのバイタリティー、本当にどこからくるのかと感嘆するばかり。。。。
教育委員会などへの働きかけを始められた当初は、学校ではスクールカウンセラーを配備するなど学校だけで努力をする方向で考えられていたそうで、家庭教育の話などは鼻にもひっかけられないような状況だったそうです。
それがこの六年で学校のみならず、各家庭も(行き渋り段階での相談が増えたなど)随分認識が変わったと感じられて、今こそ、家庭教育の大切さを広めていこうと立ち上がられたということでした。
これってまるで幕末の志士?と思わせるような格好よさじゃないですか?(大河・龍馬伝の見すぎかしら???)
お話の最後はかの福澤諭吉大先生の学問のススメならぬ、「家庭教育のススメ」=学校へ来ない子にならないよう、自立心を養える家庭にすることを掲げて締めくくられました。いつか「あー知ってる知ってる、あの水野達朗先生のねー」と子育て中のお母さん達の話題にのぼるようになる日がくるよう、私達がお手伝いできるといいなと思いました。
«藤本先生»
いかにも先生らしい、コッテコテの関西弁。の上にお話の脱線はどこまで続く~?と思いきや、意外にもそこはすんなり終わって(すみません)、「思春期の子どもへの接し方」という私にとって渦中のテーマについて、聞いたその日から役に立つという有難いお話でした。
第一反抗期(3-4歳に)は、子どもの受け入れがたい意思表示や要求に対して、親がきちんとした強い抑制をかけることで初めて強い意思が育つこと
第二反抗期(思春期)は、子どもが自分を肯定するために他者を否定しようとする時期。それを親の方が十分に理解してやり、子どもを他者として認めてあげるあり方が大切なこと。(子どもの態度につい締めたくなるけど、実は緩めてあげることが必要な時期)
また、子どもの言った事はその場では偽りない気持ちなので汲んであげること。たとえ後で自分が言ったとおりにしてなくてもそれはそういうもの(子供は裏切るもの)だと思っていてやること。そして最後は「子どもを信じる」ことが必要であること。
具体的には我が子の話を聞くときは「自分のママ友達の話を聞くようなつもりでいる」こと。
~以上のような事を、よくある関西人親子の会話の実演も交えて、楽しく教えてくださいました。(やっぱ、関西生まれの私には先生の関西弁だけでもワクワク
)
私の場合は第一反抗期にうまく抑制をかけてやれなかったことが不登校の辛い経験につながってしまいました。今は息子は第二反抗期の年齢にさしかかっているのですが、今度は適切な対応をしたいなと思いました。
また不登校を経験した私達の場合、既に自分の子ども達はこの話にあったような大事なポイントの時期はもうすぎてしまったかもしれないけれど、それを次世代に伝えていくことの大切だということー私にとってはこれからの課題だなと思いました。
«上野先生»
不登校の現状と支援についてのお話でした。
【不登校の現状・原因・支援】
不登校児・生徒数は約10年前に13万人にまでに膨れ上がってからは人数としては横ばいではあるが、少子化傾向にあることを考えるといまだ実質的には増加傾向にあるといえる。
不登校の原因は、小学校では本人の性格的な問題にあることが多いが、中学校になると学校生活の問題に起因するものが多くなる。
これを復学支援の面からみると、小学校では家庭や本人の問題を解決することが重要になる事が多いが、中学校では早めに学校に戻り、そこで学校、家庭および本人にあるそれぞれの問題を並行して解決していくことが大切にであり、訪問カウンセラーの担う役割がより一層重要になる。
【文科省と不登校】
データ1:不登校当事者の実情
大人になってから昔、本当は学校に行きたかったがどうしても行けなかったという過去を後悔したり、悩んだりしている不登校経験者は依然として多い。
一方で、不登校に罪悪感を感じないという人の割合が増えている→時代の流れか。
データ2:不登校に対する文科省の捉え方はようやく「特定の子どもに起こる事ではなくどの子にも起りうることなので総合的かつ個人にあった対策が必要」というところまで変化してきている。
でも、現場からみると必ずしもデータ2にあるような対策がとれる体制は整っているとはいえない。実際、困っている親子がスクールカウンセラーや公的な相談室などに相談したとしても、はからずも学校へ戻る道ではなく、学校以外の道(適応教室・心療内科・フリースクール・ホームスクーリングなど)に行きついてそこにとどまってしまう(そうならざるをえない)という現状がある。(もちろん、フリースクールなどの道を当事者が自ら選び取り、それがあっている場合もあると思う)
復学支援をになってきた側としては、「本当は学校へ行きたかった、行きたい」と考えている当事者が多いというデータのもとでは、そういう当事者の気持ちがおきざりにされているのは憂慮すべきことと考えている。
【家庭教育推進協会の役割】
この協会が目指すところは、家庭教育の重要性を広める事のみならず、このような子どもの「学校へ行きたい」という気持ちを後押しできる環境や子ども一人一人にあった選択肢を提供できるような窓口的な役割をになうことにもある。
上野先生は本当に子どもが大好き。復学支援の中で子どもの気持ちにうたれて思わず一緒に泣いちゃったというようなエピソードもお持ちのとっても感情豊かでキュートな先生なのです。
講演テーマは固い内容でしたが、「子どもの本当の気持ちをくみとって、その夢や目標を実現できる社会にしたい」という上野先生の熱い思いがひしひしと伝わってきました。
講演の内容に間違いがないといいのですが・・・私に理解できたのはこんなところです。
講演の後はグループセッションで、「リフレーミング」というものを学びました。ある出来事を別の面から捉えなおすってことかな?。今回は家族に対するネガティブな気持ちをグループで話し合ってポジティブに捉えなおしてみるといったトレーニングでした。私はエンカレッジで現在支援中のママさん(メールで交流がある方なんです)、ちゃろさん&ふーみんさんとのずっと前から知り合いか?というようなグループになり、楽しく学ぶ事ができました。
今回のセミナーは全体的にも関西らしいのりだったので、とってもリラックスして臨めた気がします。(私も関西魂を忘れずに、発表のときにちょっぴりアドリブをはさませて頂きました。)
本当にあっという間に終わっちゃいました。家庭教育推進協会のこと、HPでみているだけよりもずっとよくわかった気がしています。やっぱり、「顔を見て話す・聞く」というのはそれだけでも訴える力が違うんだなと改めて感じさせられました。
会の後は、親の会の二次会に参加しました。(幹事の方、お世話大変有難うございました。)
エンカレッジの方はもちろん、今まで接する事のなかったFHEやペアレンツキャンプの卒業生や支援中の方々とお話ができ、とっても楽しい時間となりました。私もようやく今年中学生をもつ親になったことで、みなさんが抱えておられる問題をより身近なこととして考えられたように思います。
私をメリーベルと知って驚いてくださる方も多く、とっても照れくさかったけれど、嬉しいことでした。私とお話してくださったみなさん、本当に有難うございました。残念ながら今回お話はできなかった方は次の機会にはぜひ頑張ってお声かけますね~。
まだまだいろいろ思い出はつきないのですが、とりあえず、ご報告まで。
今後の協会の発展を微力ではありますが、しっかり応援していきたいと思います。
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