カテゴリー「子育て」の2件の記事

寒くて暖かい夜

昨日は・・・放課後野球に行きました~。本当に何事もなく、時間が来ると着替えだして私に声をかけてきました。こんなにスムーズなのは久々で、拍子抜けでした。

夕方、家の前で遊んでいる次男に鍵を持たせて、迎えに行きました。まだ終わっていなくて30分くらいグラウンドで待ちました。そして家にもどってくると・・・・薄暗いドアの前で次男が鼻をたらしながらぼーっと立っていました。
「どうしたの?」
「・・・・・」(涙目)
「もしかして鍵、ないの??」
「うん・・・ポケットに何か知らんけどなかった」
「ああそうやったん、入れんかったんや。寒かったやろ?・・ああっでもお母さんも鍵持ってないわ~」

どうやら遊んでいる最中に落としたようでが、そういうときに限って合鍵ではなく私の鍵を渡していて、私と子供たちは寒空に閉め出されることになりました。
鍵を探すから車のなかで待つように言いましたが、二人とも一生懸命探してくれました。しばらくするともう体の芯から冷える寒さの上に真っ暗で探そうにも無理になって・・・会社にいる主人に電話して開けてもらうことにしました。

息子は帰ったばかりで疲れていたようですが、一言も文句を言わず、もういいよといっても一生懸命さがしてくれました。
幸い会社が近いので、30分後には主人が帰ってくれました。仕事中のところを抜けてきてくれたのでとても申し訳なかったです。
合鍵をわたさなかった私が悪かったのですが、みんなが助けてくれたのはすごくありがたいことでした。体は冷えていましたが、心の中はぽかぽかと暖まりました。

一夜明けて、今日は息子が楽しみしていた社会見学の日、バスで少し遠出の遠足です。
行き先についてだとか、楽しみにしていることだとかをいろいろ話してくれていました。
主人も同じ場所に30年ほど前に行ったそうですが、乗り物酔いして楽しめなかったとか。(遠足はいつもそうだったらしい・・。)
息子は「俺は酔わないから楽しめるはず」と話していました。(これまで家ではすぐ車に酔った、酔ったと言ってきてたんですがね。)
朝、いそいそと準備して、自分から念のためと言って酔い止めを飲んで、元気に出かけていきました。めいいっぱい楽しんできてほしいと思っています。

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私と息子

先日、久しぶりに先生(息子が不登校から学校へもどるためのご指導をして下さった先生です)にお電話をいれてみました。今、自分のやっていることの方向性があっているのかどうか、少しお聞きしようと思い立ちました。先生は相変わらずお忙しそうでしたが、温かく聞いてくださいました。やっぱり先生の声を聞くと本当に安心します。

そのお話のまえに・・・私と息子のことを書こうと思います。
私は息子にはずっと複雑な思いがありました。最初から子育ては全然楽しくありませんでした。子供の性格的にも小さい頃から気移りが激しく、振り回されることが多く、そのくせ新しい環境にはぱっとでていけないところが、私の神経を逆撫でするのでした。今から思えば、子供も手がかかるほうだったとは思いますが、私が未熟な母親だったということが大きいのでしょう。

活発ではつらつとした男の子像が頭にあって、そういう子に育てないと!と思い込んでやってきました。でもやってもやってもそうならない(そういう子じゃないんですものね)。
そのうえ、つれて歩くとあれこれと自分中心の言動で、お庭でこちらがくたくたになるまで十分遊んでも毎日すんなり帰れない、家族でのお出かけも日常の買い物も全く楽しくすごせないなど・・・毎日本当にイライラしました。そうして振り回されて過ごして、夜になると私に甘えて手を触りながら寝るくせがありましたが、どうにもこうにも嫌悪感でいっぱいで受け入れられない日々でした。

愛情はなかったとは思いません。ちょっとした言動にこの子ならいろんなことができるだろうという誇らしい気持ちを感じることもありました。気に入った洋服を着せてみたり、一緒に遊んでみたり、絵本を読んでやったり、他のお母さんがされているようなことは一通りしてきたと思います。矛盾しているようだけど、子供がいやな目にあうのを避けるよう動いてやったり、たくさん甘やかしたりもしてきました。
でも悲しいかな、どうしても私の思うように育たず、私の行動範囲をせばめる(自分から束縛されるように動いていたのですけど。)息子をかわいいと思うことができませんでした。

再登校してからも困った性格はすぐに改善はしないことはわかってはいましたが、何かあるごとに「まだ言うのか~まだやるのか~」と心の中で腹だたしく思いました。
腹立たしいけどそれを子供に向けてださないことはやっぱり相当の我慢が要りました。
先生にも何度も愚痴を聞いていただきました。

そうして二年近くたって・・・ようやくわがままされても甘えられても「ああ~こんなものなのね」と笑えるようになりました。気がつけば息子はもう10歳、産んでからかわいいと思うまでに10年もかかってしまいました。
ああ~書いているとなんだか泣けてきます。干渉したことはもちろんですが、それにもましてかわいいと思えずに育てるなんて、本当にかわいそうなことをしてしまいました。

先生とのお話にもどりますが・・・・
最近少し息子が甘えて頼る場面が多いような気がしていて、私達の対応に問題がありますか?とお尋ねすると、「○○(息子)には野球が結構高いハードルだと思います。それを考慮すると甘えはあっても不思議はないと思うし、気持ちを汲むことはまだ必要なことですね。ただ、○○のような甘えん坊タイプにはやりすぎるとどんどん甘えがエスカレートするので頃合が難しいかもしれません。」とのお話でした。

私自身、かわいいと思うようになってからは、特に我慢しなくても自然に気持ちを汲むことができるようになりました。もしかすると息子は私のそういう変化を感じているのかもしれません。だから甘えるのかなあ。
これからは、時と場合によって子供のためになる支え方を考えないといけないのかも・・・息子がかわいいからといって構いすぎない様に気をつけたほうがいいかなと思いました。

先生とお話できて気持ちが整理できました。とてもすっきりした気分です。先生、有難うございました。

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